【第13話】クガニールの石膏像の仲間たち(胸像・首像)

みなさん、こんにちは。
絵画教室アトリエクガニール広報部長のクーニャです。
kuna1.png
もうすぐ今年もあと2日で終わっちゃうのニャ。

クガニールは、昨日、大掃除をしました。見た目は全然変わらニャいんだけどね…。
今日は、きれいになったアトリエから、クガニールの首像・胸像の石膏組のみなさんを紹介しましょう。

クーニャ:石膏のみなさん、こんにちは。えーっと誰が、石膏組の組長さんなのかニャ?
カラカラ(頭蓋骨石膏)
カラカラ:わたくしです。

クーニャ:あれれ。カラカラさんは、確かホネ組の長老だったのニャ。

カラカラ:はい、わたくしは、石膏組の組長も兼ねております。
今日は、わたくしが、石膏の皆さんを紹介いたします。
最初は、わたくし同様、奥秋先生が高校生の時からの長い付き合いであり、わたくし自身の旧友でもあるブルータスさんです。
正しくは、マルクス・ユニウス・ブルトゥスさん。

クーニャ:この人、ボク知ってるニャ。「ブルータス、お前もか?」で有名なのニャ。
シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」で、ローマの独裁者カエサルが暗殺される時に言った言葉なのニャ。

カラカラ:クーニャ部長は、とても物知りになってこられましたねぇ。
ただ、シェイクスピアの戯曲の中では、カエサルは、マルクス・ユニウス・ブルトゥスじゃなくて、従兄弟のデキムス・ユニウス・ブルトゥスに向かって、この台詞を言ったとされているのですが。
でも、実はシェイクスピアの間違いとも言われており…、真偽の程は良く知りません。
なんせ2000年以上も前の話ですからね。
わたくしは、マルクス・ユニウス・ブルトゥスが、「ブルータスお前もか?」のブルータスさんだと思います。

クーニャ:ニャンか、ややこしいのニャ〜。
ボクは、まだ生まれて2年も経ってニャいから、2000年前の事とか良くわからないのニャ!

カラカラ:ブルータス胸像の原型は、ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)が60歳頃に制作したものですが、ミケランジェロが制作したのは頭部で、胸部は弟子のティヴェリオ・カルカーニという弟子が制作したそうです。
ですよね? 奥秋先生。


ブルータス / フィレンツェ バルジェロ美術館所蔵

クーニャ:奥秋先生が、また来てたのニャ。

OKUAKI:うん。ミケランジェロが忙しい時期だったため、弟子に任せたらしいね。
胸部は、かなり磨いて仕上げてある。
それに対して、ミケランジェロの彫った頭部は、残っているノミ跡に緊張感があって非常に美しい。
得に髪の毛は、ウェーブをほとんど彫っておらず、塊そのものが強調されています。
ブルータス、そして、今から紹介するヘルメスは、一昔前、美大受験モチーフのスーパースターだったんだ。


ブルータス頭部

カラカラ:では、次に紹介するのは、ヘルメスさんです。

クーニャ:ヘルメスさんは、ボクの友達なのニャ。!
ボクは、アトリエでヘルメスさんの中を覗くのが好きなのニャ。
 
カラカラ:ヘルメスさんが、どのような方かご存知ですか?

クーニャ:知らないのニャ。

カラカラ:ヘルメスさんは、古代ギリシア神話に出てくるオリンポス12神のお一人です。

クーニャ:神様にゃの〜〜!? どうりで気品があるのニャ。

カラカラ:はい。ヘルメスさんは、商業・旅人・使者の神で、12人の神様の中でも、最も賢く多面性を持った神様です。
神話の中では、早朝に生まれ、昼にゆりかごを抜け出し、アポロンの牛を50頭も盗んだということですよ。

クーニャ:す…すごいのニャ。どんな泥棒ネコさんも足元にも及ばないくらいの大泥棒なのニャ!

カラカラ:そうなのです。だから、泥棒の神にもなっているのです。でも泥棒はいけませんよ。
あと、ヘルメスさんは、竪琴と笛、数やアルファベットまで発明し、なんと火の起こし方まで発見されたということです。

クーニャ:ヘルメスさんは才能があふれているのニャ。 
そういえば、ヘルメスさんの作者はだれニャの?

OKUAKI:プラクシテレスと言われている。プラクシテレスは紀元前4世紀のすごい彫刻家なんだけど、何しろ昔の人なので、このヘルメスもオリジナルじゃなくて、模刻だろうと言われているよ。
原型は大理石全身像で、左手に赤ん坊(ディオニューソス)を抱えています。(石膏の胸像では、赤ん坊の手だけが残ってる)


「幼いディオニューソスを抱くヘルメス」オリンピア考古学博物館所蔵
Hermes and the Infant Dionysos(wikipediaより引用)


カラカラ:ちなみに、クガニールには、珍しいヘルメスの首像もありますよ。(下写真左)

それでは、次のお三方をご紹介しましょう。

写真右がアバタのビーナスさんです。
この名称は通称で、ギリシア神話の健康をつかさどる女神「ヒュギエイヤ」が本名です。
アテネの神殿から発掘された時に、かなり風化していたので、そう呼ばれているんですね。

クーニャ:女神さまなのに、かわいそうな呼ばれ方なのニャ。

カラカラ:最後に紹介するのは、写真中央のラボルトさんです。

OKUAKI:簡単そうに見えて、最も難しいのがこの石膏像です。得に真正面からのラボルトほど難しいものはない。

クーニャ:ラボルトさんは、おおきい顔なのニャー。

カラカラ:ラボルトさんは、またの名を、パルテノンのヴィーナスと言います。
また、アンピトリテという女神であり、海王ポセイドンの妃です。

クーニャ:名前がイッパイなのニャ! ニャんで「ラボルト」ニャ?

カラカラ:この女神像のオリジナルは、古代ギリシャのオリンポス神殿の数少ない破風彫刻(はふちょうこく/屋根の三角形の部分を飾る最も大切な部分の像)です。
19世紀、レオン・デ・ラボルト伯爵というフランス人によって、この像がオリンポス神殿の破風彫刻であることが分かり、伯爵の名前をとって「ラボルト」と言われているんです。
奥秋先生は、去年、このオリジナル彫刻をルーブル美術館で観て来られたんですよね?
ルーブルで、先生が撮ってこられた写真がこちらです。



クーニャ:ニャニャッ! ラボルトさんの鼻が ・・・ニャイのニャーー!

OKUAKI:うん。本物は、鼻が欠けていたので、僕もびっくりしたんだ。
修復されたラボルトが世界中に普及しているんだね。

クーニャ:今日もいい勉強になったのニャ。
ボクも友達のヘルメスさんを描きたいのニャ!
カラカラさんの紹介は、11月29日にアップした、第10話の骨組みの仲間のところをご覧ください。
最後に奥秋先生、みんなにメッセージをお願いします。

OKUAKI:石膏像を描く意義は、世界中のどの国でも同じ形(立体)を見て、デッサンしているという事です。
つまり、正しい形(立体)が捉えられるかどうかが、全てだという事です。
ピカソは、「私は、(若い頃)物差しで測ったような正確なデッサンを心掛けていました」と言っています。
また、画家・彫刻家が良く言うことですが、「自分のデッサンをもとに、彫刻家に作らせたものが、実物と同じであれば、それは最高のデッサンの証です。」

クーニャ:ピカソさんは、もちろん「定規で測りなさい」という意味で言ったのではないのニャー。
カラカラさん、今日は、付き合ってくれて、ありがとうなのニャ。
まだ他の石膏仲間もいるから、また、いつか紹介してください。

カラカラ:はい。わたくしで良ければ、いつでも協力しますよ。

クーニャ:それでは、今日は、ここまでなのニャ。
次回【第14話】は、今年の締めくくりとして、大晦日の夜、「クガニール ゆく年くる年」をお届けします。
みんなお楽しみにニャ!スタンプ

絵画教室アトリエクガニール
http://www.kuganeel.com/

 

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