【第8話】透明水彩と不透明水彩

JUGEMテーマ:絵画
こんにちは。絵画教室アトリエクガニール広報部長のクーニャです。
今日のテーマは、水彩画です。
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誰でもみんな、学校などで、水彩画を描いたことと思います。

クーニャ  「くー太さん、水彩画は、大きく2つに分けて、「透明水彩技法」「不透明水彩技法」があるらしいんだけど、知ってる?」

くー太 「うーむ、絵具に 透明と透明じゃないのがあるのは、知っているのですが、 うーむ、知りませんねぇー。教えてください。」

クーニャ 「それが、実は、ボクも全然知らないのニャ。
それで、今日は、ボクたちと、水彩画に興味のある方のために、奥秋先生が、「透明・不透明」と【絵具・技法」の関係性について説明してくれるのニャ!  
水彩画に興味がある方は必見ニャ!   では、奥秋先生、お願いしまーす。」

奥秋「みなさん、こんにちは。アトリエクガニール講師の奥秋です。」

クーニャ「先生、水彩絵の具は、透明水彩絵具と透明水彩絵具の2種類ニャの?」

奥秋 「透明水彩絵具は、メーカーが違うだけで、「○○透明水彩絵具」として販売されている。
だけど、透明水彩絵具の種類はたくさんある。
代表的な透明水彩絵具を時代順に3種類紹介しよう。 
.ッシュ  ▲▲リル絵具   水性アルキド絵具  
透明水彩絵具の種類によって ”固着力” や ”堅牢性” などが違う。
それと、透明水彩絵具の中にも透明色はあるんだ。

ところで、今日のテーマ、「透明・不透明」と「絵具・技法」の関係性についてはどれぐらい知っているのかな?」

クーニャ「ボクは、透明水彩絵具で描くのが、透明技法。
透明水彩絵具で描くのが、透明技法だと思いまーす。」

奥秋 「うーん。ここが、みんなが勘違いする点なんだ。
実は、不透明水彩絵具でも、白を混色しなければ透明技法で描けるんだよ。」  注)はじめからチューブに白が混色されている色は、別。

くー太「それでは、透明水彩絵具で、透明技法もできるのですね。」

奥秋 「それが、透明水彩絵具は、透明技法も透明技法も両方できるんだけど、
透明水彩絵具は、透明技法だけなんだ
透明水彩絵具は、白を混ぜたら、透明感が失われて、透明水彩の美しさがなくなってしまう。
紙そのものの地の白を活かすように作られている絵具なんだ。」

クーニャ 「でも、透明水彩絵具のセットにも、白が入ってるのニャー。」

奥秋 「それは、どうしようもない時、最後の手段としての修正ホワイトだと思ってほしい。
透明水彩絵具にも、肌のような色の  ジョンブリアン や ネイプルスイエロー  のように、はじめから白が混色されている色が入っています。しかし、極力使わず、透明技法で美しい色を探してほしいのです。

不透明水彩絵具でも、白を混ぜずに、多めの水で溶き、紙の白地を生かす様に描けば、透明水彩絵具と同じような透明感が出る。(ただし、はじめから白が混色してある絵具は除く)
と言うわけで、不透明水彩絵具は、不透明技法にも、透明技法にも、両方対応できるのです。」

くー太 「ということは… 例えば、一枚の作品の中で、ある部分は透明技法を用い、
他の部分では白を混ぜ、透明技法で描いたりできるのですね。
要するに、透明技法とは、白を使わない技法で、不透明技法とは、白を混色する技法のことなんですね。」

奥秋 「そのトーリ!さすが、トリ締役!」

くー太 「ありがとうございます。」

クーニャ 「なるほど。白がポイントだったのニャ。くー太さんは頭が良いのニャ…。」

奥秋 「不透明技法の長所は、白を混ぜて描くので、重ね塗りによる修正が簡単なところです。
また、油彩画技法にも通じる技法ですので、プロをめざす人たちは、不透明水彩絵具を使って学ぶ事をすすめます

クーニャ「じゃあ、修正できない透明水彩は、難しいのニャ。」

奥秋 「修正出来ないわけじゃない。
透明水彩絵具は、とても固着力が弱いから、濡れた布で簡単に拭き取ることができます。
だけど、拭き取ることで、色が濁ったり、鈍くなったりして透明感がなくなるんだ。

よく、教室に「風景画を透明水彩で、さらさらと描きたい」という方が来られます。
しかし、実際は、透明水彩をさらさら描ける(ごまかしのないレベル)のは、かなり達者な一部の人たちなのです。
つまり、透明技法の方が修正が難しい分、より高いデッサン力を必要とするのです。」

クーニャ 「水彩画は奥が深いのにゃー。
ボク、水彩画が見たくなったのニャ。」

奥秋 「そう来ると思って、ちゃんと用意しておいたよ。
はじめに透明水彩絵具の名手、セザンヌとスゴンザックを紹介します。
2人の作品から感じてほしいのは、「透明水彩画の命は、白地 と 透明感」だということです。

【透明水彩画】  紙の地の残し方を注意して見てください。

セザンヌ(1839-1906)
セザンヌの2点は、鉛筆+透明水彩絵具
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スゴンザック(1884-1974)
スゴンザックの2点は、インクペン+透明水彩絵具
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それでは、次にガッシュ(アラビアゴムで練った絵具/不透明水彩絵具)の名手、
ピカソとシャガールの作品を紹介します。
【ガッシュ/不透明水彩画】  中間色(白を混ぜた色) の使い方に注意して見てください。

ピカソ(1839-1906)
  DSC_7009.JPG

シャガール(1887-1985)
DSC_6999.JPG  DSC_7000.JPG


クーニャ「すごいニャー! ボクも水彩画、描きたくなったのニャ!」

奥秋「そういえば、前回のテーマだった木炭デッサン、描いてみた?」

クーニャ「ま、、まだなのニャ・・」

奥秋「デッサン力がある人は、水彩画の上達も早いんだよ。
ま、クーニャは、楽しく水彩画からはじめてもいいんじゃないかな?」

クーニャ「いーや、ボクも上手くなりたいのニャ。」

奥秋「たくさんの絵を観て、自分が好きな作品を探そう。
こんな絵が描きたい!という気持ちが原動力になるんだよ。
出会った時の感動が人を伸ばすんだ。」

くー太「水彩画を描くための道具について教えてください。」

奥秋 「用具は、絵具、水彩紙、鉛筆、消し具、筆、筆洗、パレットなどが必要です。
あと、目の細かい綿布(サラシやTシャツの切れ端でもOK)があると筆の水分調整が上手くできます。」

クーニャ「もちろん ”水” もいるのニャー。」

奥秋 「材料の中で最も影響が大きいのが紙です。水彩紙の種類が違うと、吸い込みが違うため、全く異なる発色をします。
好みが一番別れるので、とにかく色々な紙を試して、自分に合う紙を探すことをすすめます。
筆には、丸筆、平筆があり、羊毛、豚毛、コリンスキーなどの毛の種類があります。
パレットは、透明水彩絵具の人は、一般的なパレットが使い良いですが、
不透明水彩絵具を使う人たちには紙パレットが便利です。」

くー太「あと、上達するコツなどはあるのですか?」

奥秋   「とにかく良く観察すること。そして、自分のイメージに合った表現を工夫すること。
木炭デッサン同様、水彩画も、様々な描き方本が出版されていますが、
実際に何枚も描いて、失敗して身につけていくしか、真の上達の道はないと思います。


クーニャくー太 「奥秋先生、楽しい話をありがとうございました。」


クーニャ 「第8話は、長編大作になったニャー。 みんなも、最後まで読んでくれてありがとう。
さて、第9話のテーマは、11月24日の人体画の優秀作品を紹介するニャ。お楽しみにニャスタンプ

絵画教室アトリエクガニール
http://www.kuganeel.com/
水彩画のジャンル紹介は、「ジャンル紹介」のページをご覧ください。
http://www.kuganeel.com/genre.htm





 

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